牛肉の美味しさを分析すると、味、香り、食感が挙げられますが、牛肉はとりわけ香りが良いことで知られています。
黒毛和牛を焼くとコクのある香りがしますが、ガンマノナラクトンなどのラクトン類 によると、明らかにされています。加熱によって生成する和牛香が最も強く感じられる 温度は80℃で、この温度はすき焼きの最適温度と一致するのだそうです。
牛肉のうま味成分としてグルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナト リウムが挙げられ、この両化合物にはうま味の相乗効果があることは、多くの食品の場 合と同様です。和牛肉の脂肪含量といえば、10~40%の範囲にありますが、脂肪分 30~40%の場合にうま味が最も強く現れるそうです。
牛肉が美味しいのがわかりますね。
でも牛肉が美味しいだけではなく、体に良く、良質の牛肉を摂取した方が健康維持によいというのです。
私たちの体に含まれている成分で一番多いのは水分で すが、その次に多く含まれているのはたんぱく質です。しかも体の中のたんぱく質は、 毎日そのおよそ30分の1に当たる約200~300gが分解し、そのうち約70gが体外に 出て失われてしまいますから、その分以上を補充しなければなりません。 その場合、最も効率のいいたんぱく質は、9種類の必須アミノ酸をバランスよく、し かも豊富に含んでいる牛肉のたんぱく質です。
その評価法であるアミノ酸スコアで示 しますと、牛肉たんぱく質のスコアは100で、例えば小麦たんぱく質のスコアは42。これだけでも牛肉のたんぱく質が質、量ともに群を抜いて優れていることがわかります。牛肉のたんぱく質には、このように体たんぱく質をつくる以外に、ホ ルモンをつくる働きや生体調整機能がありますし、また抗疲労効果なども動物実験の結果で明らかにされつつあります。
また、、牛肉のたんぱく質に多く含まれているロイシンにはたんぱく質の合成を促進、分解を抑制し、筋肉量を増加し、減少を防御する効果があり、運動前後に牛肉を食べることで筋肉量を増加でき、効率よくエネルギーの消費ができることから、 太りにくい体づくりに不可欠と言われています。
財団法人 日本食肉消費総合センターより引用
旬彩牛亭みなみ
大西